FXは外国為替証拠金取引のことで、通貨を売買する金融取引です。
日々の生活において海外旅行や輸入商品などで外貨を使用することがありますが、FXではこの通貨の値動きを利用して、資産を増やす投資方法となります。
この記事を読むと、FXの為替相場について、基本的に必要となる基礎知識、経済指標や通貨ペアについて簡単に説明します。3~5分で読める2000文字ほどの記事ですが、経済指標と通貨ペアといった基本的なキーワードがわかりますよ。
為替相場の基礎知識と経済指標
為替相場は、外国為替市場で世界中の通貨同士が交換される相場のことを指します。通貨の価値は市場における需要と供給によって決まり、為替相場の値動きは、世界中で発表される経済指標やイベントによって左右されます。
経済指標について説明しますね
経済指標は、経済の状態を数値化して表現したものであり、各国の中央銀行や政府機関、調査会社などから定期的に発表されます。経済指標には、以下のようなものがあります。
GDP(国内総生産)
国の経済活動を表す指標であり、ある期間における全ての生産物・サービスの総額を示します。GDPは、経済全体の活況や不況を表す指標として用いられます。
消費者物価指数(CPI):一定の商品やサービスを購入するために必要な費用の変化を示す指標であり、インフレーションの状況を把握するために用いられます。
失業率
労働力人口に占める失業者の割合を示す指標であり、経済の活況・不況を表す指標として用いられます。
中央銀行政策金利
中央銀行が政策金利を引き上げたり、引き下げたりすることによって、景気や物価の安定を図るための政策を実施していることを示します。政策金利が上昇すると、その通貨の価値が上昇する傾向があります。
貿易収支
輸出と輸入の差額を示す指標であり、国の対外取引のバランスを表します。貿易収支が黒字であると、その通貨の需要が高まる傾向があります。
以上のような経済指標は、定期的に発表されることが多く、為替相場に与える影響は大きいです。例えば、GDPが予想以上に伸びた場合や、失業率が予想以上に低下した場合などは、その国の経済が好調であると判断されます
為替相場の関係と為替相場の主要な通貨ペア
為替相場の動きは、一つの通貨を別の通貨に変える際の交換レートの変動によって決まります。通貨ペアは、世界中で使われている通貨を基準通貨として取引されます。例えば、USD/JPYは、アメリカドルを基準通貨として日本円を売買することを意味します。
主要な通貨ペアは、以下のとおりです。
EUR/USD(ユーロ/米ドル)
アメリカとヨーロッパが世界の経済をリードする中心的な地位にあるため、この通貨ペアは最も流動性が高く、世界中のトレーダーによって広く取引されています。
USD/JPY(米ドル/日本円)
日本の経済力とアメリカの経済力の強さから、この通貨ペアは主要な通貨ペアの一つであり、取引される頻度が高いです。
GBP/USD(英ポンド/米ドル)
英国とアメリカは、経済的に密接に結びついているため、この通貨ペアは非常に人気があります。一方、GBP/JPY(英ポンド/日本円)は、2つの通貨の価格差が大きく、ボラティリティが高いことが特徴です。
USD/CHF(米ドル/スイスフラン)
スイスの安定した政治と経済状況から、この通貨ペアは安定した運用が可能であることが魅力的です。
USD/CAD(米ドル/カナダドル)
アメリカとカナダの経済力が強いことから、この通貨ペアは非常に人気があります。
通貨ペアの選択は、トレーダーの投資目的や戦略、リスク許容度によって異なります。よりリスクを取ることができるトレーダーは、よりボラティリティの高い通貨ペアを選択することができます。一方、リスクを避けたいトレーダーは、より安定した通貨ペアを選択することができます。
FX 経済指標と為替相場の関係で参考になる指標キーワード3つ
FX市場は世界中の様々なファクターに影響を受けており、特に経済指標は為替相場に大きな影響を与える要因の1つです。ここでは、FX市場において重要な経済指標と為替相場の関係について、3つのキーワードに焦点を当てて解説します。
GDP(国内総生産)
GDPは、国内で生産された全ての財やサービスの総額を表す指標で、その国の経済活動の状況を反映しています。GDPが上昇すると、その国の経済が拡大していることを示し、投資家やトレーダーたちはその国の経済成長に期待して、その通貨を買い増すことがあります。逆に、GDPが減少すると、その国の景気が悪化していることを示し、その通貨の需要が低下する可能性があります。
インフレ率
インフレ率は、物価の上昇率を表す指標であり、通貨の価値が低下していることを示します。高いインフレ率は、中央銀行が金利を上げることで対策を取ることが多く、その通貨の需要が高まることがあります。一方、低いインフレ率は、中央銀行が金利を引き下げることで景気刺激策を取ることが多く、その通貨の需要が低下する可能性があります。
失業率
失業率は、その国の労働市場の健全性を示す指標の1つで、雇用が減少すると経済活動全体に悪影響を与えるため、通貨にも影響を与えます。失業率が低下すると、その国の経済成長に期待が高まり、その通貨の需要が高まることがあります。逆に、失業率が上昇すると、その国の経済に不安が広がり、通貨の需要が低下する可能性があります。
以上のように、経済指標は為替相場に大きな影響を与える要因の1つであり、投資家やトレーダーたちはこれらの指標を注視して市場の動向を判断しています。
まとめ
以上が為替相場の基礎知識と経済指標、必要な通貨ペア、指標キーワードとなります。
日本だとドルと円がベースになりますが、ポンドやユーロといった通貨も世界的には需要な通貨になります。
すこしずつ知識を蓄えて、是非充実した投資ライフを送ってくださいね。
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